冷凍保存時のプラスチック容器の危険性とは?
プラスチック製の食品容器がキッチンにあるととても便利です。大量にシチューやチリなどを作ったとき、残りはプラスチック容器に入れて冷凍保存できます。冷凍庫から取り出して温めるだけで、手軽に食事ができます。しかし、近年メディアはプラスチック容器の安全性に注目し、容器に含まれる化学物質が食品に移行する可能性が指摘されています。
プラスチックの種類
- ポリカーボネート (PC):透明でガラスに似た外観。食品保存容器や再利用可能なウォーターボトルに使用。
- ポリスチレン (PS):発泡スチロール(スタイロフォーム)として、肉トレイや卵カートンに使用。
- ポリプロピレン (PP):硬く、比較的高温でも形状を保つ。フタや電子レンジ対応容器に多用。
- 低密度ポリエチレン (LDPE):透明で柔軟。絞り出しボトルなどに使用。
- ポリ塩化ビニル (PVC):フリーザーバッグやラップに使用。
- 高密度ポリエチレン (HDPE):牛乳瓶などに使用。
- ポリエチレンテレフタレート (PET):炭酸飲料や水のペットボトルに使用。
主張
メディアや大量メールでは、プラスチック容器を冷凍すると発がん性ジオキシンやその他の化学物質が放出されるとされています。特にペットボトルや再利用可能な水筒が対象で、冷凍によってプラスチックが伸び、ジオキシンやビスフェノールA(BPA)が食品に移行すると主張されています。
事実
これらの主張は科学的根拠がありません。ジョンズ・ホプキンズ大学の小児科医・疫学者であるリン・ゴールドマン博士によると、食品用プラスチックにはジオキシンは含まれておらず、冷凍による汚染リスクはありません。また、BPAが含まれる容器はごく微量で、主に金属缶のシームや飲料のプラスチックシールに使用されています。多くの食品容器メーカーは製造過程でBPAを除去しており、残存していても冷凍によって放出が増えることはありません。むしろ低温は化学物質の移動を抑制するため、冷凍は安全と言えます。
リスク
唯一の注意点は、極低温下でPVCやPET製の容器が脆くなることです。冷凍中に食品や液体が膨張すると、容器が破れたり割れたりすることがあります。また、凍った容器を落としたり衝撃を与えると割れやすくなる点も留意が必要です。
