亜硝酸塩と硝酸塩の危険性とは?
はじめに
亜硝酸塩と硝酸塩は無機イオンで、私たちの食生活に関わっています。ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉に多く含まれ、野菜にも農薬の残留などで少量含まれます。また、家庭用井戸水などの飲料水がこれらのイオンで汚染されることがあります。高濃度に曝露すると、さまざまな健康リスクが生じます。
青い赤ちゃん症候群(メトヘモグロビン血症)
4か月未満の乳児は、硝酸塩・亜硝酸塩が含まれる水を飲むと、血液中のヘモグロビンが酸素を運搬できなくなるメトヘモグロビン血症を起こしやすくなります。症状は皮膚が青灰色になることで、重症化すると意識不明や死亡に至ることがあります。
先天性異常
妊娠中に硝酸塩・亜硝酸塩を多く摂取すると、胎児の発育遅延や心臓・神経系の先天性異常のリスクが高まります。さらに、出生後の乳児突然死症候群(SIDS)や小児期の脳腫瘍のリスクも上昇すると報告されています。
がんリスク
多くの専門家は、長期的に硝酸塩・亜硝酸塩に曝露されるとがんリスクが増加すると考えています。動物実験では膀胱がんや大腸がんの発生率が上がることが示されていますが、ヒトでの因果関係は完全には確立されていません。
その他の健康問題
硝酸塩・亜硝酸塩の過剰摂取は、子どもの糖尿病リスク、頻尿、下痢、呼吸器感染症、脾臓出血などを引き起こす可能性があります。さらに、腹痛や血便・血尿、失神、筋力低下、重症の場合は死に至ることもあります。
