変性椎間板症による腰痛
変性椎間板症は、主に腰部に痛みを引き起こす疾患です。メルクマニュアルによれば、生涯のうち5人に1人は腰痛を経験するとされています。痛みが強い場合でも、半数は1週間以内に自然に軽快し、90%は6〜12週間で治まります。
原因
変性椎間板症は、脊椎の軟骨を覆う関節軟骨が変性する骨関節症が原因です。長年にわたる摩耗により椎間板間の隙間が狭くなり、脊髄神経根が圧迫されます。
症状
症状はまったく現れないこともあれば、激しい痛みを伴うこともあります。軽度の腰部不快感が続いた後に外傷が加わるケースや、予告なしに突然痛みが出るケースがあります。
診断
身体診察で特定の動作を確認しながら診断を絞ります。X線で椎間板ヘルニア(椎間板の破裂)を確認できることが多く、より詳細な評価が必要な場合はMRI(磁気共鳴画像)を使用します。
治療
数日間の安静(胎児姿勢や膝を枕で支える仰向け姿勢)が痛みの緩和に有効ですが、回復期間を短縮する効果は限定的です。痛みが続く場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
予防・対策
有酸素運動と背筋・腹筋など特定部位の筋力トレーニングを組み合わせた定期的な運動は、脊椎や椎間板への負担を軽減します。ロビン・マッケンジー著『自分で治す背中の健康法』などの書籍も参考になります。正しい持ち上げ方、骨密度の維持、適正体重の管理は腰痛予防に重要です。
