アルコールがコレステロールに与える影響
過度の飲酒はLDL(悪玉)コレステロールを上げるわけではありませんが、HDL(善玉)コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)に影響します。適量のアルコールは心血管リスクを低減する可能性がありますが、健康的な食事や生活習慣の代替とはなりません。
HDLコレステロールの増加
米国心臓協会(AHA)やMedTVによると、適度なアルコール摂取はHDLコレステロールを上昇させます。適度な量とは、男性で1日2杯、女性で1杯です。1杯はビール350ml(12オンス)、ワイン150ml(5オンス)、または蒸留酒45ml(1.5オンス)に相当します。適度な飲酒により、心臓病リスクが25〜40%低減し、HDLは最大で約4 mg/dL上昇するとされています。
AHAは、アルコールが血小板の凝集を抑制し、血栓形成リスクを減らす可能性があると指摘しています。
中性脂肪(トリグリセリド)の上昇
適度な飲酒は問題ありませんが、過剰に摂取するとトリグリセリドが増加します。トリグリセリドは高カロリーや炭水化物から生成され、体内でエネルギー源として蓄えられます。AHAによれば、トリグリセリドが高い人はしばしばコレステロールも高く、肥満傾向にあります。MedTVの調査では、適度な飲酒でトリグリセリドが約6%上昇した例が報告されています。血中トリグリセリドが150 mg/dL以上の人は、アルコール摂取を控えることが推奨されます。運動や飽和脂肪の制限と併せて、必要に応じて薬物療法を継続してください。
その他の影響と注意点
適量のアルコールはHDLを上げますが、過度の飲酒は肝臓や心臓機能の低下、血圧上昇を招きます。コレステロール低下薬や他の薬を服用中の場合は、医師に相談の上で飲酒可否を確認してください。アルコールは眠気や疲労を増強し、カロリー摂取が増えるため肥満や糖尿病のリスクも高まります。AHAは、アルコール摂取をコレステロール改善の手段として推奨していません。アスピリンの服用や定期的な運動など、他の方法でも血栓リスクやHDLレベルの改善が期待できます。
