コレステロールとは何か? 正しい知識と対策
コレステロールとは?
コレステロールは血液中の脂質に含まれる蠟状の物質で、細胞膜やホルモン、ビタミンD、胆汁酸の材料となります。血液に溶けにくいため、リポタンパク質(LDL・HDL)に乗って運搬されます。LDLは動脈壁に沈着しやすく、HDLは余分なコレステロールを肝臓へ運び出す働きがあります。運動によりリポタンパク質が大きくなると、血管壁に付着しにくくなります。
コレステロールはどこから来るのか?
動物性食品を摂取すると食事性コレステロールが体内に入りますが、体内でも肝臓を中心に1日あたり約700〜1,200 mgが合成されます。小腸や各細胞でも少量が作られます。
体内での合成過程
肝臓はアセチル‑CoAを分解し、メバロン酸→イソペンチルピロリン酸→スクアレイン→コレステロールという一連の反応で合成します。血中コレステロールの約85%は体内で合成されたものです。
適正な量はどれくらいか?
血中コレステロールは mg/dL(ミリグラム/デシリットル)で測定されます。目安は以下の通りです。
- 正常:200 mg/dL 未満
- 境界型:200〜239 mg/dL
- 高値:240 mg/dL 以上
高値または境界型の場合は、生活習慣の改善が推奨されます。
主な機能
コレステロールは細胞膜の構造維持や抗酸化作用に関与し、脳機能やホルモン(性ホルモン含む)の合成、胆汁酸の生成、脂溶性ビタミンの代謝に不可欠です。また、紫外線B(UVB)と反応してビタミンDの前駆体を作ります。
リスク要因
過体重や飽和脂肪酸の多い食事はコレステロール上昇のリスクです。家族性高コレステロール血症など遺伝的要因もあります。思春期以降、男性はHDLが低く、女性はLDLが低い傾向がありますが、年齢とともにLDLは上昇し、55歳頃には女性の方がやや高くなることが多いです。
コレステロール値に影響を与える要因
運動、バランスの取れた食事、体重管理、禁煙はすべてコレステロール改善に効果的です。食事では動物性食品(肉・乳製品)を控え、植物性食品(野菜・果物・豆類)を中心に摂ります。1日の食事性コレステロールは300 mg以下を目安にし、高値の場合はさらに低く設定しましょう。
コレステロールを下げる実践的な方法
- 有酸素運動や筋トレを週に150分以上行う
- 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の摂取を減らす
- 食物繊維やオメガ‑3脂肪酸を多く含む食品を選ぶ
- 体重を適正範囲に保つ
- 禁煙・過度な飲酒を控える
