風邪(普通感冒)の概要と対策
風邪はウイルスが鼻や喉の上気道に感染して起こる一般的な疾患です。成人は年に2〜4回、幼児は6〜10回罹患しやすく、症状は通常1〜2週間で回復します。長引く場合は医師の診察を受けましょう。
原因
- 200種類以上のウイルスが風邪を引き起こし、最も一般的なのはライノウイルスです。感染は口や鼻から入り、咳・くしゃみ・会話時の飛沫や、感染者との接触・物の共有で広がります。
症状
- ウイルス侵入後1〜3日で症状が現れ、鼻水・鼻づまり・喉の痛み・咳・鼻詰まり・軽い身体の痛み・頭痛・くしゃみ・目の充血・最高体温102°F(約39℃)までの発熱・軽度の倦怠感が主です。風邪は重度の倦怠感や高熱を伴うことは稀です。
- 成人は発熱が102°F(約39℃)以上で激しい痛みや倦怠感、発汗・寒気、腫れたリンパ節、重度の副鼻腔痛がある場合は受診してください。子どもは103°F(約39.5℃)以上の熱が72時間以上続く、嘔吐・腹痛・激しい頭痛・呼吸困難・耳の痛み・持続的な咳がある場合は医師に相談しましょう。
リスク要因
- 免疫が未熟な幼児は特に感染しやすく、保育園や学校で他の子どもと頻繁に接触します。また、手洗いや咳エチケットが不十分です。高齢者や慢性疾患・免疫抑制薬使用者もリスクが高まります。秋冬は屋内で過ごす時間が増えるため、感染リスクが上昇します。
合併症
- 中耳炎は子どもに多いですが大人でも起こります。喘息のある人は喘鳴が悪化することがあります。副鼻腔炎、溶連菌性咽頭炎、肺炎、気管支炎などの二次感染も起こり得ます。
治療法・対処法
- 風邪の根本的な治療薬はなく、対症療法が中心です。市販の解熱鎮痛剤で熱・喉の痛み・頭痛を緩和できますが、子どもにアスピリンは与えないでください。鼻詰まりにはデコンジェスタントの点鼻薬を数日間だけ使用し、粘膜の炎症を防ぎます。咳止めシロップは根本的な効果が乏しく、14歳未満の子どもへの使用は推奨されません。
- 子ども用の薬を使用する際は、必ず「小児用」または「乳児用」と明示された製品を選んでください。
- 自宅でできるケアとしては、十分な休養と水分補給、温かい塩水でのうがい、加湿器の使用、鶏肉スープの摂取(炎症を抑え、粘液の排出を促進)があります。
