うつ病と痛み:抗うつ薬が鎮痛に効く理由

痛みと抑うつの密接な関係

メイヨークリニックによると、痛みと抑うつはしばしば相互に影響し合います。抑うつは背中の痛みや頭痛として現れ、痛みへの耐性も低くなる傾向があります。ハーバード大学の調査では、慢性疼痛を抱える人は抑うつになるリスクが3倍、逆に抑うつ患者は慢性疼痛になるリスクが3倍と報告されています。

精神科薬は鎮痛剤としても機能する

ハーバード医科大学の研究によれば、ほぼすべての精神科薬は鎮痛効果を持ち得ます。特に抗うつ薬は多用途で、痛みの緩和に広く利用されています。

抗うつ薬が鎮痛に使われる具体例

当初はうつ病治療薬として開発されたものが、慢性疼痛の緩和にも処方されることがあります。代表的な薬剤には、デュロキセチン(商品名シンバルタ)やブプロピオン(商品名ウェルブトリン)などがあり、身体的な痛みだけでなく、うつ病に伴う情緒的な苦痛も軽減します。

三環系抗うつ薬とSSRIの違い

専門家は、主な抗うつ薬2タイプが痛みへの作用に微妙な違いがあると指摘しています。エラビルなどの三環系抗うつ薬は鎮痛と鎮静効果が強く、プロザックなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は主に痛みの感情面に働きかけます。

線維筋痛症と抑うつ

線維筋痛症の患者にも抗うつ薬やその他の精神科薬が処方されます。ハーバード大学の報告では、線維筋痛症は他の多くの疾患に比べて抑うつとの関連が特に強いとされています。

痛みの管理と抑うつ治療の統合アプローチ

疼痛専門医やリハビリテーションセンターでは、標準的な鎮痛薬に加えて精神科薬を併用し、痛みと抑うつを同時に治療することが一般的です。重症例では、オピオイドと精神科薬を組み合わせて処方することもあります。

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