子宮筋腫(子宮腫瘍)の診断と治療
概要
子宮筋腫(子宮腫瘍)は、子宮のさまざまな部位にできる良性腫瘍です。癌ではありませんが、サイズが大きくなると妊娠や月経に支障をきたすことがあります。家族歴や子宮血管系の異常、過去の子宮外傷、アフリカ系の血統などがリスク要因とされています。
発生部位とリスク要因
- 粘膜下層(子宮内膜のすぐ下)
- 筋層(子宮壁の筋肉層)
- 漿膜下層(子宮の外側)
診断の流れ
第1段階:骨盤診察
医師は下腹部を押しながら、手袋をした指を膣内に挿入し、子宮の大きさやしこりの有無を触診します。
第2段階:超音波検査
経膣または経腹超音波で腫瘍の位置とサイズを詳細に確認し、卵巣腫瘍など他の疾患と区別します。
第3段階:高度画像検査
超音波だけで情報が不十分な場合、MRI・CT、または子宮卵管造影(HSG)を行います。HSGは子宮内に造影剤を注入し、腫瘍や異常部位を鮮明に映し出します。
治療法
- 手術療法:子宮全摘出または腫瘍部位のみの切除。
- ホルモン療法:3〜6か月間、ホルモン薬を投与して腫瘍の縮小を図ります。
- 子宮動脈塞栓術(UAE):微小ビーズを腫瘍へ血流が供給する動脈に注入し、血流を遮断して腫瘍の成長を抑え、徐々に縮小させます。
