アトキンス・ダイエットの実態と研究結果

1998年、アトキンス・ダイエットはベストセラーとなり、数百万がロバート・C・アトキンス博士の低炭水化物・高タンパク減量法を選びました。

基本概念

アトキンス博士は、炭水化物摂取を減らしタンパク質を増やすことで、従来の低カロリーダイエットよりも速く、かつ大きな体重減少が期待できると主張しました。

問題視された炭水化物とトランス脂肪酸

同博士は、精製炭水化物や複合炭水化物(例:高果糖コーンシロップや小麦粉)に加え、部分水素添加油に含まれるトランス脂肪酸が肥満の根本原因と考えました。これらはインスリン分泌を促し、体がエネルギーを脂肪として蓄えるとされます。

専門家の見解(米国農務省の研究)

米国農務省(USDA)の調査では、アトキンス・ダイエットを実施した被験者は、従来型低カロリーダイエットと比較して、最初の6か月で体重減少が約2倍に上ることが確認されました。しかし、1年後には体重が再び増加し、最終的な減量効果は両ダイエットでほぼ同等となりました。

健康への影響

同調査は、アトキンス・ダイエット実施者の血中コレステロールが約3%上昇したことも報告しています。また、インスリンレベルについては、炭水化物制限がインスリン産生を大幅に抑制するというアトキンスの主張と裏行く結果となり、従来型ダイエットと比較して有意な差は見られませんでした。

ロバート・アトキンス博士の最期

アトキンス博士は2003年に頭部外傷により亡くなりました。ニューヨーク・タイムズが報じた医療記録によれば、心筋梗塞の既往、うっ血性心不全、肥満といった複数の健康問題を抱えていたことが明らかになっています。

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