高脂肪・低炭水化物ダイエットの全貌

歴史

ロバート・アトキンス博士が1972年に広めたこの食事法は、実は1920年代にジョンズ・ホプキンス大学で開発されたケトジェニック・ダイエットに端を発します。当時、難治性てんかんの子どもたちに対して炭水化物を極端に制限し、脂肪を主なエネルギー源とする食事が用いられ、現在でも臨床で使用されています。

仕組み

摂取カロリーが制限されると、体は「ケトーシス」という代謝状態に移行します。ケトーシスでは、体内の脂肪が燃焼されてエネルギーが生成され、炭水化物がほとんど供給されないため食欲が抑えられ、特に臀部や腹部といった脂肪が蓄積しやすい部位で急激な体重減少が見られます。

考慮点

PHYSORG.com に掲載されたベルファスト・ロイヤル・ビクトリア病院のスティーブン・ハンター医師は、肥満が世界的な課題であるものの、高脂肪食が従来の低脂肪・高炭水化物食よりも体重減少を速める根拠はないと指摘しています。彼は、バランスの取れた低脂肪・高炭水化物食と適度な運動による減量を推奨しています。

警告

進行した冠動脈疾患、腎臓病、痛風などを抱える人にとって、高脂肪食は症状を悪化させる可能性があります。米国心臓協会(AHA)は、脂肪摂取の増加と野菜・果物の減少を伴う食事は、心臓病や脳卒中のリスクを高めると警告しています。

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