クローン病の高繊維食事法
クローン病は腸に炎症が起こる慢性疾患で、持続的な水様または血性下痢、発熱、食欲不振、腹痛を伴います。完治は望めませんが、薬物療法と食事管理で症状をコントロールできます。腸が栄養素を十分に吸収できないため、栄養失調のリスクが高く、食事に特に注意が必要です。
高繊維食の重要性
メリーランド大学医学センターの研究によれば、飽和脂肪酸と糖分が少ない食事がクローン病患者の症状改善に寄与します。そのため、果物、野菜、全粒穀物など繊維が豊富な食品を積極的に摂取することが推奨されます。繊維は腸の蠕動を助け、消化管をスムーズに通過させます。また、ビタミンや抗酸化物質が多く含まれ、腸が吸収しきれない栄養素を補う役割も果たします。
症状が軽度から中等度の場合は高繊維食を続けると良いですが、症状が重いときは繊維が腸を刺激することがあるため、野菜や穀物は加熱調理してから摂取するのが安全です。
高繊維食品の例
1食あたり5g以上の食物繊維を含む食品は「高繊維食品」と呼ばれます。代表的なものは以下の通りです。
- 全粒小麦のパスタ・パン
- ブランシリアル、オートミール、麦類(大麦、玄米)
- 乾燥果実(デーツ、アプリコット、プラム、レーズン)
- ベリー類、オレンジ、リンゴ(皮付き)、キウイ
- ブロッコリー、ほうれん草、スイスチャード、グリーンピース、豆類、ナッツ類
1日の食事例
以下は高繊維食を取り入れた1日のメニュー例です。
- 朝食:ブランシリアル1杯にバナナとベリーを添え、オレンジジュースを1杯。
- 昼食:全粒パンのサンドイッチ(チキンや野菜)と皮付きのリンゴ。
- 夕食:鶏むね肉のグリル、玄米または野生米、グリーンビーンズや濃い緑色の葉野菜。
