マクロビオティック食とがん
歴史
マクロビオティック食は日本の哲学者・ジョージ・オオサワ(George Ohsawa)によって提唱されました。彼は食事と自然療法による自己治癒を重視し、言葉の語源はギリシャ語で「長寿」を意味します。禅仏教の精神も取り入れ、シンプルで毒素の少ない食事を目指しました。オリジナルのプログラムは全10段階で構成され、段階が進むにつれて制限が厳しくなります。最終段階では玄米と水だけが許可されました。
食事内容
マクロビオティックは主に菜食中心の食事です。全体の50〜60%を有機全粒穀物、20〜30%を野菜で構成し、少量の味噌汁、豆類、海藻、白身肉や魚も許容されます。果物やナッツはたまに摂取しますが、野菜や穀物は必ず加熱調理します。米国がん協会は、がん患者にとって栄養バランスの取れた点で一定の利点があると指摘しています。
避けるべき食品
マクロビオティックでは特定の食品を排除します。ジャガイモ、ピーマン、ナス、アスパラガス、ホウレンソウ、アボカドなどは避け、マヨネーズ、紅茶・コーヒー、赤肉も摂取しません。現代版は多少の柔軟性がありますが、乳製品、精製糖、加工肉は基本的に除外されます。
主張
この食生活を実践する人々は、マクロビオティックが様々な病気の予防・治癒に効果があると信じています。中にはがんを根本的に治すと主張する者もおり、メソジスト病院の麻酔科医アンソニー・サティラ博士は、同食が前立腺がんを克服したと語っています。
まとめ
米国がん協会は、現在のところマクロビオティック食ががんを治すという科学的根拠はないとしています。がん治療の唯一の手段として用いることは推奨されません。また、ビタミンやミネラルが不足しがちで、総合的な健康維持には他の栄養素が必要です。
