カタラーゼ濃度測定手順
概要
カタラーゼは生体内で働く有機触媒で、最も強力な酵素のひとつです。過酸化水素は代謝過程で生成される有毒な副産物ですが、カタラーゼはこれを水と酸素に分解し、細胞を保護します。また、フェノール類や蟻酸、ホルムアルデヒド、アルコール類などの酸化にも関与します。
必要なもの
- リン酸緩衝液中のクロモゲン 110 mL を2本
- 30 %過酸化水素基質 300 µL
- リン酸緩衝液中のホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP) 400 µL
- リン酸緩衝液 60 mL
- リン酸緩衝液中のサンプル希釈剤(界面活性剤) 250 mL
- リン酸緩衝液中の基質希釈液 30 mL を2本
- ナトリウムアジド停止試薬 30 mL を2本
- 標準カタラーゼ 160 U/バイアル のバイアル 2本
- 分光光度計
- 10 µL 可変ピペット
- 光路長1 cm の分光セル
- キャップ付きポリプロピレンマイクロチューブ 1.5 mL
- 試験管(直径12 mm、長さ75 mm、容量2.5 mL)
- タイマー
- 脱イオン水
手順
- 測定用のカタラーゼ標準液を作ります。50 mL バイアルにカタラーゼ(濃度160 U/mL)を入れ、脱イオン水200 µLを加えて混合します。
- 希釈したカタラーゼ30 µLを各チューブに加え、続いて基質(10 mM 過酸化水素)500 µLを加えます。過酸化水素は取り扱いに注意してください。
- 各チューブを室温で1分間インキュベートします。
- 各バイアルに試薬500 µLを加え、キャップを閉じて上下に逆さに振って混合します。撹拌やシェイクは行わないでください。
- 反応混合液を各試験管に20 µL移し、HRP試薬を2 mL加えます。その後、試験管を数回上下に逆さに振って混合します。
- 再度、室温で10分間インキュベートします。
- 分光光度計で吸光度を測定します。分光光度計は光の波長を測定し、試料中の物質と濃度を定量します。この手順によりカタラーゼ活性を正確に評価でき、過酸化水素との相互作用を把握する上で有用です。
