セミスキーミルクとは何か?

EUのミルク基準

イギリスを含む欧州連合(EU)では、ミルクの脂肪含有量に基づいて表示が規定されています。全脂乳(whole milk)は、牛から出されたままの状態で、脂肪は除去されません。EUの基準では、全脂乳は最低でも3.5%の脂肪を含む必要があります。

イギリスで販売されるセミスキムドミルクは、脂肪を一部除去したもので、脂肪含有量は約1.7%です。スキムドミルクはほぼ全ての脂肪が除去され、平均で0.1%の脂肪しか残っていません。

最近、EUは標準的な脂肪率(3.5%、1.7%、0.1%)に当てはまらないミルクにも表示ラベルを認めました。その場合は実際の脂肪率を記載しますが、全脂、セミスキム、スキムと呼ぶことはできません。そのため、1%脂肪のミルクが新たに市場に登場しています。

米国の規制

米国食品医薬品局(FDA)も脂肪含有量でミルクの表示を定めています。全脂乳は3.5%、低脂肪(reduced‑fat)乳は2%、低脂肪(low‑fat)乳は1%、スキム(non‑fat)乳は最大0.2%の脂肪を含みます。イギリスのセミスキムドミルクに相当するのは、米国では低脂肪と低脂肪乳ですが、名称は異なります。

セミスキーミルクの選び方

セミスキーミルクは全脂乳の約半分の脂肪量で、カロリーが低く、ビタミンAもやや少なくなります。スキムミルクは水っぽく味が薄いことがありますが、セミスキーミルクは全脂の風味とクリーミーさを残しつつ、脂肪とカロリーを抑えたバランスの良い選択肢です。

米国では、低脂肪乳と低脂肪乳も同様に脂肪とカロリーが抑えられています。低脂肪乳はややクリーミーで全脂に近い味わいがあり、低脂肪乳はスキムに比べてクリーミーさが増しています。

殺菌と均質化

イギリス市場のほとんどのミルク、そして米国で販売される全てのミルクは殺菌処理されています。殺菌は高温で短時間加熱し、有害菌を死滅させて保存性を高める工程です。

また、両国のミルクは均質化されています。均質化は高圧で細かい穴を通して脂肪球を細分化し、液体全体に均一に分散させることで、クリーム層ができにくく滑らかな口当たりにします。

米国のミルクは、加工過程で失われた栄養素(ビタミンDやビタミンAなど)を補うために、強化処理が行われることが一般的です。

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