高果糖コーンシロップとコーンシロップの違い

コーンシロップの製造過程では、まずトウモロコシからデンプンを抽出し、栄養素はほとんど取り除かれます。その後、酵素を加えてデンプンを分解し、シロップを作ります。酵素の種類や工程の違いにより、コーンシロップと高果糖コーンシロップ(HFCS)が生成されます。

コーンシロップ

酵素処理によりデンプン中の糖が主にブドウ糖(グルコース)に変換されます。ブドウ糖は単糖で、体内でインスリンの働きにより肝臓で分解され、エネルギーとして利用されます。余剰分は筋肉に蓄えられ、比較的容易に燃焼されます。

甘味はHFCSよりも低く、主にキャンディーやベーキング、大量調理に使用されます。粘度が高く溶解しにくいため、保存料や甘味料としての利用は限定的で、HFCSほど広く使われていません。

高果糖コーンシロップ(HFCS)

同様にデンプンに酵素を加えますが、ブドウ糖の一部を果糖(フルクトース)に変換します。果糖も単糖ですが、インスリンを必要とせず、エネルギー放出が遅い特徴があります。体内での貯蔵容量は限られ、主に肝臓で代謝されます。

甘味はコーンシロップの数倍強く、単体で販売されることはほとんどありません。米国の食品メーカーは、清涼飲料水、缶詰スープ、パンなど幅広い製品にHFCSを使用しています。溶解性が高く、砂糖よりも製造コストが低いため、保存性も向上します。

健康リスクと問題点

プリンストン大学の研究では、HFCSの過剰摂取が血中中性脂肪(トリグリセリド)を増加させ、特に腹部肥満を引き起こすことが示されています。ブドウ糖に比べて代謝が遅く、肝臓に負担がかかりやすいのが原因です。また、果糖は満腹感を伝えるシグナルが弱く、過食を促進しやすいと指摘されています。

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