水酸化ストロンチウムの用途と取り扱い注意点

概要

水酸化ストロンチウム(Sr(OH)2)は、pH13.5 の強塩基で、無色結晶として主に存在します。吸入すると呼吸器を強く刺激し、皮膚や眼にも刺激性があるため、取り扱いには十分な防護が必要です。誤って飲み込むと危険です。

産業用途

空気中での反応性が高く、イオン結合やイオン化しやすい性質、強塩基としての特性から、さまざまな工業分野で利用されています。

  • プラスチック安定剤・塗料乾燥促進剤:重いアルカリ土類金属として、プラスチックの結合を助け、塗料が膜を形成して速く乾くようにします。

ストロンチウムイオン・塩の供給源

水酸化ストロンチウムは非常に溶解性が高く、反応性も強いため、ストロンチウムイオンやストロンチウム塩の原料として有用です。塩素汚染を避けたい場合、塩化ストロンチウム(SrCl2)に代わって使用されます。得られたイオンや塩は、花火やトレーサー弾薬で燃焼時に鮮やかな深紅色を放つために利用されます。

糖精製への利用

水酸化ストロンチウムの最も一般的な用途は、砂糖の精製です。砂糖は水に溶けやすく洗浄できないため、まず水酸化ストロンチウムと結合させてストロンチウムサッカレート(不溶性)を生成します。このサッカレートを水で洗浄し、不要な不純物を除去します。その後、二酸化炭素を通すとストロンチウムは炭酸ストロンチウムに変化し、純粋な砂糖が残ります。

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