フィリピン産カボチャ種子の栄養情報

背景

カラバサ(学名: Cucurbita maxima Duchesne)は、フィリピン全土で栽培されるカボチャの総称です。ミンダナオやカガヤン谷などで多く育ち、昔から毒虫刺傷の薬剤や潰瘍・腫瘍に対する湿布として利用されてきました。

栽培条件と品種

カラバサは年間を通じて栽培可能ですが、温暖で乾燥した気候を好みます。種子は細長く約1.3cmの大きさです。品種は色・形・サイズが多様で、代表的なものにバタック種やダバオ・ゴールデン種があります。

フィリピンの農家にとっては、低コストで高収量が期待できる主要作物です。1ヘクタール(10,000㎡)あたり2〜2.5kgの種子を撒くと、平均収量は50〜80トンになります(気候・品種・管理状況により変動)。種は1つの丘(畝)に2〜3粒、1ヘクタールに約20,000丘植え付け、発芽まで5〜7日かかります。

カラバサの健康効果

カラバサはビタミンAとBの供給源です。2015年の研究(タフツ大学とフィリピン栄養センター共同)では、カラバサを含む緑黄色野菜を常食した子どもたちのビタミンA欠乏が正常値に回復したと報告されています。

若芽や花には鉄・カルシウム・リンが豊富に含まれ、2000年のフィリピン大学の研究では、花に含まれるスピナステロールが皮膚腫瘍の発生率を55%以上抑制することが示されました。

カラバサ種子の栄養価

種子は必須脂肪酸が多く、サポニンという植物性界面活性剤も含みます。サポニンは血中コレステロールを低下させ、がん細胞の増殖を抑える作用があります。また、種子油は神経のトニックとして伝統的に利用され、ペーストに加工したり、圧搾して食用油として使用できます。

補助的な薬効

カラバサ種子は利尿作用があり、尿路系の疾患予防に役立ちます。さらに駆虫作用があり、サナダムシ(条虫)除去に有効とされています。ミシェル・L・タン(1980年)の『フィリピンの医薬用植物ハンドブック』では、種子を単独、または砂糖水やミルクに溶かして摂取する方法が紹介されています。

注意点

腎臓疾患の治療中の方はカラバサの摂取を控えるべきです。フィリピン国立腎移植研究所によると、リン含有量の高い食品は皮膚のかゆみや腎機能低下を招く恐れがあります。対象となる方は必ず医師に相談してください。

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