サッカリンとは何か?
低カロリーの人工甘味料であるサッカリンやアスパルテームは、過体重や肥満対策の重要な武器となっています。これらは天然の蔗糖(テーブルシュガー)より何百倍も甘く、体内でほとんどエネルギーに変換されません。また、血糖値を上昇させません。サッカリンは人工甘味料の中で最も古く、その歴史は物議を醸してきました。
サッカリンとは?
- ジョンズ・ホプキンス大学の研究者が1879年に食品防腐剤の研究中に発見しました。
- 原料はトルエン(石炭タールや石油に含まれる無色炭化水素)またはメチルアンモニウム(花やブドウに自然に存在)です。
- 1890年代にアメリカで錠剤として販売開始。1907年には糖尿病患者向け食品の甘味料として蔗糖に取って代わりました。
- 1957年に「Sweet'N Low」ブランドで顆粒タイプが登場し、1960年代にはダイエット炭酸飲料でも広く使用されましたが、現在はアスパルテームに置き換えられつつあります。
食品への使用例
- レストランやスーパーで「Sweet and Low」「Sweet'N Low」「Sweet Twin」「Necta Sweet」などのパックで販売。
- 箱入りの加工ベーカリー製品、ジャム・ゼリー、缶詰フルーツ、キャンディ、サラダドレッシング、デザート(ホイップトッピング)に使用。
- アイスクリームや無糖チューインガムでも味わえます。
- 加工されたダイエット食品全般に自然の砂糖の代わりとして使用され、ベーカリーでは砂糖不使用のクッキー・ケーキ・マフィンにも利用。
- 家庭用ベーキング向けに砂糖代替品として販売されることもあります。
非食品での利用例
- 動物飼料や動物用医薬品にも含まれます。
- リップスティック、リップグロス、リップバームなど、口に入る可能性のある化粧品にも使用。
- ビタミン剤や医薬品の錠剤・カプセルの味付けに利用。
- 歯磨き粉、咳止めシロップ、マウスウォッシュ、デンタルフロス、制酸剤など、無糖・低カロリーの風味付けとしても採用されています。
論争と安全性
- サッカリンは世界で最も研究された食品添加物の一つです。
- 1970年代のカナダの研究で、ラットの膀胱がんと関連付けられ、1977年に米国食品医薬品局(FDA)は使用禁止を試みましたが、全国的な抗議運動により中止されました。
- その後も研究が続けられ、30件以上のヒト試験の結果、通常の摂取量ではがんリスクは確認されていません。
- 2000年に米国保健福祉省はサッカリンをがん原因リストから除外し、2001年にFDAはヒトに対して安全と再分類しました。
- 2010年には米国環境保護庁(EPA)も危険化学物質リストから除外しています。
