植物プランクトン(フィトプランクトン)とは何か?
植物プランクトンは藻類などの光合成生物からなる微小なプランクトンで、海洋の食物連鎖の基礎をなす重要な存在です。世界中の海や湖で大量に繁殖し、地球の気候変動にも大きく関与しています。
種類
- 《鞭毛藻(ディノフラジェレート)》:2本の鞭毛で泳ぎ回ります。
- 《珪藻(ディアトム))》:円形・螺旋形・長鎖形など多様な形態があります。
- 《コッコリトフェン》:数は少ないものの、微小な石灰質の構造体(コロリス)を持ちます。
研究者は顕微鏡や蛍光測定などでこれらを色素(クロロフィル)に基づき分類しています。
植物プランクトンの生活と死
光合成を行うため、主に海面近くに分布します。光だけでなく、水、二酸化炭素、鉄などの栄養素も必要です。寒冷期には深層から栄養分が上昇し、プランクトンが急増します。
地球規模の気候への影響
海洋植物の約90%は植物プランクトンで、二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。そのため、プランクトンが多いほど大気中のCO₂濃度は低下し、地球の平均気温も下がります。逆にプランクトンが減少すればCO₂が増え、温暖化が進行します。
オゾン層の減少がプランクトンに与える影響
オゾン層の穴により有害な紫外線が地表に届きやすくなり、特に北極・南極のプランクトンは強い放射線に弱いため大量死が報告されています。
生態系の構築
植物プランクトンは小魚の餌となり、そこから中大型魚へ、最終的に人間へとエネルギーが伝わります。また、CO₂吸収による大気浄化効果もあり、持続可能な食料供給と環境保全の両面で不可欠です。
植物プランクトン作物(フィトプランクトン・クロップ)
「植物プランクトン作物」は、水中のプランクトン総量を示す指標です。特定種ではなく、一定の測定条件下で全体量を評価します。水の濁度や色、温度、流速が作物指数に影響し、養殖業者はこれらを目安に餌や水質管理を行います。
