ヨーグルトに利用される乳酸菌とその効果
歴史
乳酸菌が乳を発酵させてヨーグルトになる過程は、古代から人類に親しまれてきました。最初のヨーグルトは、太陽の下で放置された牛乳が自然に発酵したことがきっかけと考えられています。紀元前2500年頃のインドや中央アジア、南ヨーロッパで食べられ、20世紀に入ってから工業的に大量生産されるようになりました。
製造プロセス
まず牛乳を加熱して殺菌し、約43℃に冷ました後、以下の乳酸菌を添加します。
- Streptococcus thermophilus(ストレプトコッカス・サーモフィラス)
- Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus(ラクトバチルス・ブルガリカス)
- Lactobacillus acidophilus(ラクトバチルス・アシドフィラス)※単独でも使用可
これらの菌は乳糖(ラクトース)をエネルギー源として発酵し、乳タンパク質を凝固させる乳酸を生成します。乳酸がヨーグルト特有の酸味と滑らかなテクスチャーをもたらします。
乳酸菌の働き
生成された乳酸は、ヨーグルト内の有害菌の増殖を抑制し、保存性を高めます。また、製品中の乳酸菌は死滅せずに生きたまま残り、腸内で善玉菌として働くことが期待されています。
ヨーグルトの健康効果
多数の研究で、ライブカルチャー(生きた菌)を含むヨーグルトの摂取が腸内フローラのバランス改善、免疫機能の向上、抗生物質使用後の腸内回復に効果的であることが示されています。
特に、以下のような効果が報告されています。
- 腸内の善玉菌増殖を促進し、消化機能をサポート
- 抗生物質関連下痢の予防・軽減
- 乳糖不耐症の人が乳糖を分解しやすくなる
- 免疫力向上と感染症リスクの低減
ヨーグルトを選ぶ際は、パッケージに「Live and active cultures(生きた乳酸菌が含まれています)」と記載されているものを目安にしましょう。
