ビタミンB12不足の兆候
ビタミンB12は、肉や乳製品など動物性食品に多く含まれる必須栄養素です。そのため、主に植物性の食事をとる人や、胃の機能に問題がある人は、食事から十分なB12を摂取できず、欠乏症の兆候が現れやすくなります。
貧血
ビタミンB12は赤血球の生成に不可欠で、欠乏すると貧血を引き起こします。症状には疲労感、顔色の悪さ、息切れ、血圧低下などがあります。B12欠乏性貧血では、黄疸や手足のしびれ・チクチク感がみられることもあります。多くの場合、食事中のB12が胃で吸収されないことが原因で、胃手術後などに起こります。
脳機能への影響
B12が不足すると、混乱や抑うつ、集中力低下といった症状が出ます。重度の場合は認知症にまで進行し、日常生活に支障を来すことがあります。英国の研究(『Neurology』誌掲載)では、B12低下と高齢者の脳萎縮との相関が示されています。
神経症状
最も深刻な兆候のひとつが中枢神経系への障害、いわゆる「亜急性結合性脱髄(SCD)」です。B12欠乏は神経伝達に必要なホルモンバランスや脂肪酸の合成を乱し、神経障害を引き起こします。主な症状は反射過敏、手足のしびれ・チクチク感、感覚麻痺です。
その他の症状
その他の欠乏症状として、倦怠感、蒼白、舌の赤みや出血、吐き気、原因不明の体重減少、めまい、肝腫大、視力障害、不眠、頭痛、耳鳴りなどがあります。
