米国における栄養表示の要件と管轄機関

米国の栄養表示は、米農務省(USDA)傘下の食品安全検査局(FSIS)と食品医薬品局(FDA)の2つの機関がそれぞれの管轄で監督しています。

FDAの管轄

FDAは、肉・家禽・卵製品を除くすべての食品の栄養表示を規制します。パン、シリアル、缶詰・冷凍食品、スナック、デザート、飲料などの加工食品は、ほぼすべてに表示が義務付けられています。生鮮野菜や魚介は任意表示が認められ、栄養補助食品は「従来の食品」や医薬品とは別扱いです。製造業者は安全性と正確な表示を保証し、FDAは市場投入後に安全でない製品に対して措置を取ります。

規格

連邦規則集第21編(Electronic Code of Federal Regulations)に基づき、必須の栄養成分は次の順序で記載します:エネルギー(カロリー)、総脂肪、コレステロール、ナトリウム、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分。2006年1月1日以降、トランス脂肪酸の表示も義務化されています。その他、脂肪の種類やカリウム、ビタミン・ミネラルのRDIが設定されている項目も任意で記載可能です。これらの情報が栄養強調表示や広告で使用される場合は、表示が必須となります。

FSISの管轄

USDAのFSISは、連邦肉検査法(FMIA)と家禽製品検査法(PPIA)に基づき、肉・家禽製品の表示を管理します。また、農業マーケティング法(AMA)により、エキゾチック動物種の製品も対象です。米国肉類協会(AMI)の報告によれば、単一原料の肉・家禽製品は栄養表示が任意であり、FSISが監督する多くの製品では表示義務はありません。

留意点

FDAは「市場後のランダム監視」によって表示遵守を確認し、違反があれば是正指導や回収を行います。一方、FSISは販売前に全ラベルの事前承認を必要とし、表示が真実かつ誤解を招かないことを求めます。現在、FSISは単一原料の肉製品に対しても栄養表示を義務化する方向で検討中です。

例外

FDA管轄下の食品でも、加工魚や野生ゲーム、無償提供される寄付食品は表示義務が免除されます。FSISの例外としては、従業員数が500人以下、または年間生産量が10万ポンド未満の事業者が製造する製品が挙げられます。これらの例外対象製品には、栄養に関する主張は認められません。

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