レスベラトロールとは何か?

基礎知識

レスベラトロールは、ブドウ、赤ワイン、紫色ブドウジュース、ピーナッツ、ブルーベリーやクランベリーなどに含まれるポリフェノールの一種です。スタイロフィンと呼ばれる化合物群に属し、植物が紫外線や傷害、真菌感染といったストレスに応じて生成します。

重要性

1992年、フランス人の冠動脈疾患死亡率が低い「フランスパラドックス」の背景に赤ワインが関与している可能性が指摘され、レスベラトロールへの関心が高まりました。培養試験や動物実験では、赤ワインの摂取が冠動脈疾患の発症リスクを低減させる可能性が示されていますが、効果がレスベラトロール単独によるものかはまだ不明です。

がん発生率の低下や寿命延長といった効果も研究されていますが、2005年までのヒトでの検証は成功していません。

健康への効果

適度なアルコール摂取は、赤ワインに限らずビールや他の飲料でも冠動脈疾患の予防に寄与することが報告されています。赤ワインに含まれるのはレスベラトロールだけでなく、フラボノイドや非フラボノイドといった抗酸化物質も健康効果に関与しています。

しかし、医療機関はアルコール未摂取者に対し、飲酒を開始するよう勧めていません。飲酒による肝障害や依存症リスクと、冠動脈疾患予防効果とのバランスを考慮する必要があります。

留意点

肥満や糖尿病の抑制効果がマウス実験で示唆されていますが、ヒトに同等の効果を得るには、1日あたり100〜1,000本分の赤ワインに相当する量が必要と推定されます。

専門家の見解

レスベラトロールが赤ワインの健康効果の主因であるかどうかは、さらなる研究が必要です。飲酒習慣や生活様式の違いが健康状態に影響を与えている可能性もあります。

メイヨークリニックをはじめとする医療機関は、市販のレスベラトロールサプリメントの使用を推奨していません。米国心臓協会や国立心肺血液研究所も、アルコール未摂取者に飲酒を勧める立場ではありません。

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