植物ステロールとオメガ3の比較と健康効果
植物ステロールとは
植物ステロールは、トウモロコシ油や大豆油などの植物油に微量に含まれる天然化合物です。植物の細胞膜の構造に関与し、人が摂取すると血中コレステロールの吸収を抑制します。果物、野菜、ナッツ、種子、シリアルなどにも少量含まれ、特定のマーガリンや低脂肪乳製品は植物ステロールで強化されています。
オメガ3脂肪酸とは
オメガ3は必須脂肪酸で、体内で合成できないため食事から摂取する必要があります。サーモンやマグロ、ヒラメなどの魚、くるみやピーカン、亜麻仁、緑飼料鶏の卵、草飼い牛の肉・乳製品に多く含まれます。パンやシリアル、豆乳にも添加されることがあります。
主な健康効果
植物ステロールはLDL(悪玉)コレステロールの吸収を阻害し、血中LDL濃度を低下させ、心疾患や一部のがんリスクを減少させます。
オメガ3はLDLを下げるだけでなくHDL(善玉)コレステロールを増やし、血圧降下、心筋梗塞・脳卒中のリスク低減、糖尿病の合併症緩和、関節炎の炎症抑制、骨粗鬆症や炎症性腸疾患、喘息、乳癌・大腸癌・前立腺癌の予防効果が報告されています。
推奨摂取量
高コレステロール血症の人は、米国国立コレステロール教育プログラムが1日あたり2 gの植物ステロール摂取を推奨しています。一般の食事で果物・野菜・ナッツをバランスよく摂れば十分です。
米国心臓協会は、健康な成人が週に2回以上魚を食べることで十分なオメガ3を得られるとしています。心疾患患者は1日あたり約1 gのオメガ3(魚油サプリメント等)を目安にしてください。
注意点・リスク
過剰な植物ステロールは大動脈弁狭窄症のリスクを高める可能性があります。オメガ3は特にサプリメントで大量に摂取すると抗凝血薬と相互作用し、出血性脳卒中のリスクが増加することがあります。
いずれの栄養素も大量に取り入れる、またはサプリメントを使用する場合は、必ず医師と相談してください。
