クーン(Quorn)の栄養価と特徴
クーンは、菌類由来のタンパク質「ミコプロテイン」を原料とした植物性肉代替食品のブランドです。ミコプロテインはキノコと同じ真菌で、必須アミノ酸を含むため、肉に匹敵する栄養価があります。クーンは、ミンチ状の「ビーフ」や「チキン」テンダーなど、さまざまな形態で販売されています。
歴史
1960年代にミコプロテイン菌が分離され、タンパク質が豊富な食料としての利用が検討されました。安全性が確認された後、1985年にイギリスで商品化され、2002年に米国でも販売が開始されました。
人気の高まり
近年、クーンは健康志向の消費者に注目され、米国の「The Today Show」でも取り上げられました。2005年・2006年には、自然食品店で最も売れた冷凍肉代替ブランドとしてランキングされました。
栄養上のメリット
クーンは完全植物性タンパク質を豊富に含みます。たとえば、90 gのクーンミンチは13 gのタンパク質を提供し、同量の牛ミンチ(15 g)に近い値です。クーンチキンスタイルは12 gのタンパク質で、鶏胸肉(18 g)よりやや少ないですが、十分な量です。
食物繊維も特徴的です。クーンミンチは炭水化物が9 gでうち5 gが食物繊維、クーンチキンスタイルは5 gすべてが食物繊維です。一方、牛ミンチや鶏胸肉には食物繊維が含まれません。
脂質は低めで、クーンミンチは2.5 g、クーンチキンスタイルは2 gです。対照的に、牛ミンチは12 g、鶏胸肉は8 gの脂質を含みます。
その他の利点
クーンは大豆不使用で、一般的なアレルゲンを回避できます。また、低カロリー・コレステロールゼロという点でも肉製品より優れています。
注意点(デメリット)
ミコプロテインは一部の人にアレルギー反応を引き起こすことがあります。実際、米国のロサンゼルス・タイムズは、クーンがアレルゲンである旨を明示すべきだと指摘し、訴訟も起きました。クーン社は公式サイトで、アレルギーの可能性についての情報を掲載しています。
