肝硬変と糖尿病患者のための食事ガイド
肝硬変と糖尿病を同時に抱える方は、両方の病状が悪化しないように食事管理が重要です。たんぱく質やナトリウムの摂取量を調整し、血糖値を安定させることで、病気の進行を抑えることができます。
血糖管理
糖尿病患者は食事が血糖に与える影響を把握するため、1日を通して血糖値を頻繁に測定する必要があります。肝硬変患者も血糖値が不安定になりやすく、低血糖または高血糖が起こりやすいです。エネルギー源としては、単純炭水化物よりも複合炭水化物を中心に摂取すると、血糖の上昇が緩やかになります。
- 主食は全粒穀物、芋類、豆類などの複合炭水化物を選びましょう。
- 甘いお菓子や精製された砂糖は控えめにし、摂取した場合は血糖への影響を必ず記録します。
ナトリウム(塩分)管理
肝硬変患者は体内に水分がたまりやすく、腹水やむくみの原因となるナトリウムの摂取を制限することが重要です。加工食品には大量の塩分が含まれていることが多いため、できるだけ自炊を心がけ、調味料は塩以外のハーブやスパイスで代用しましょう。
- 加工食品やインスタント食品の摂取を減らす。
- 料理時の塩は最小限にし、食卓での追加塩も控える。
- 徐々に塩分への味覚が薄れ、自然な食材の旨味を楽しめるようになります。
たんぱく質管理
糖尿病患者は特別にたんぱく質を増減させる必要はありませんが、肝硬変患者は肝臓の機能が低下しているため、過剰なたんぱく質摂取は避けるべきです。過剰なたんぱく質はアンモニア産生を増やし、肝性脳症(脳症)を引き起こすリスクがあります。
- 総たんぱく質量は、健康な肝臓を持つ人よりも10〜15%低めに設定する。
- 植物性たんぱく質(大豆製品、豆類、ナッツ、種子など)を中心に摂取し、飽和脂肪が多い動物性たんぱく質は控える。
- 植物性たんぱく質は、心血管疾患リスクの低減にもつながります。
