ヘンプシードの健康効果と活用法

必須脂肪酸

体内では合成できない必須脂肪酸は食事から摂取する必要があります。Udo Erasmus氏の1993年著『治す脂肪、殺す脂肪』によれば、ヘンプシードは約80%が高度に不飽和な油で構成され、細胞膜の潤滑、毒素の除去、うつ病やウイルス、細菌、真菌、月経前症候群(PMS)の緩和に効果があります。また、運動後の乳酸除去、コレステロール低下、心血管疾患予防、創傷治癒促進、肌の美しさ向上、炎症抑制、腫瘍増殖抑制にも寄与します。

栄養価

ヘンプシードはカルシウム、鉄、リン、マグネシウム、亜鉛、銅、マンガンを豊富に含み、グルテンフリーです。フィンランド・クオピオ大学の2004年の研究によると、ヘンプシードのたんぱく質は肉・牛乳・卵・大豆に匹敵し、むしろ消化吸収率が高いとされています。1ポンド(約450 g)のヘンプシードで、2週間分の植物性たんぱく質が賄えます。1日大さじ1杯のヘンプシードで、推奨される必須脂肪酸量を摂取可能です。可溶性・不溶性食物繊維が豊富で消化を助け、ビタミンB群に加え、ビタミンA、D、Kも供給します。

世界での利用例

ロシアではヘンプバター(ピーナッツバターに似た製品)やシリアル、ベーカリー製品に利用されています。アフリカではヘンプミルクが離乳食のベースとなり、マラリア治療にも用いられます。中国では便秘や痔の改善に活用されています。ハワイは米国で初めて産業ヘンプ栽培を開始し、かつての砂糖産業の代替として期待されましたが、米国内で流通するヘンプ食品の多くはカナダ産です。

料理への活用

ヘンプシードは生で食べるか、粉砕、発芽、ヘンプティー、ヘンプミルクとして利用できます。シリアルやサラダ、ベーカリー製品へのトッピングや、ナッツバターの代わりとしても便利です。ヘンプオイルを絞り出した後の残渣(プレスケーキ)は、たんぱく質と食物繊維が豊富で、栄養補助食品やペットフードに再利用されます。

注意点

冷圧搾・未精製・未ろ過のヘンプオイルは、冷蔵庫または冷凍庫で保存し、賞味期限内に使用しないと酸化しやすくなります。

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