運動時の栄養と水分補給のポイント

栄養と水分補給の基礎

運動時、体は摂取した食物からエネルギーを得、飲料の水分で栄養素の輸送や体温調節、老廃物の排出を行います。栄養バランスの悪い食事はビタミンやミネラルが不足し、パフォーマンス低下を招きます。また、脱水が進むと体温が危険なまでに上昇し、熱中症のリスクが高まります。

運動生理学者リチャード・ワイル氏によると、体重の1~2%の水分喪失で心血管や筋肉の機能が低下し、体重が1%減少するごとに心拍数が3~5回/分上昇するといいます。

したがって、適切な栄養と水分補給は運動パフォーマンスに不可欠です。

運動前の食事と水分

  • 運動の3〜4時間前に、炭水化物中心のしっかりとした食事を摂りましょう。全粒粉のパンや果物などが適しています。

  • 運動の1〜2時間前には、バナナやベーグルなど軽めの食事でエネルギーを補給します。

  • 米国運動協議会(ACE)は、運動開始2時間前に約500〜600ml(17〜20オンス)の水を飲むことを推奨しています。

運動中の水分補給

  • 20分ごとに約240ml(8オンス)の水を飲み、汗で失った水分を補いましょう。

  • 激しい運動で1.5時間以上続く場合は、スポーツバーやGatoradeなどのスポーツドリンクで炭水化物を補給します。

  • アルコールやカフェインを含む飲料は脱水を促進するため避けてください。

注意すべきサイン

  • 筋肉の痙攣、頭痛、めまい、脱力感、嘔吐、吐き気、疲労、瞳孔拡大などは熱中症の兆候です。これらの症状が出たらすぐに運動を中止し、水分を補給した上で必要に応じて医療機関を受診してください。

運動後のリカバリー

  • ACEは運動後に最低でも240ml(8オンス)の水を飲み、失った体重1ポンド(約0.45kg)につき約480〜720ml(16〜24オンス)の水分補給を推奨しています。

  • 米国メイヨークリニックは、運動後2時間以内にたんぱく質と炭水化物を含む食事を摂り、筋肉の回復とグリコーゲンの再合成を促すよう勧めています。

実践的なヒント

  • 食事の際はたんぱく質、全粒穀物、果物、野菜を中心にし、加工食品や砂糖、過剰な脂肪・塩分は控えましょう。

  • 糖尿病や心疾患などの既往がある場合は、食事内容を変える前に医師や管理栄養士に相談してください。

  • 常に水筒を持ち歩き、定期的に水分補給できる環境を整えましょう。

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