ココナッツオイルの種類と用途

ココナッツオイルは、ココナッツの実の胚乳から抽出される油です。フィリピン産が主流で、米国でも健康志向や実用性から人気が高まっています。製造方法や精製度により、料理、化粧品、工業用潤滑剤、燃料など様々な用途に使い分けられます。

バージンココナッツオイル(未精製)

バージンココナッツオイルは、精製を行わない未加工の油です。主に「ウェットミリング」法で抽出されます。

抽出方法① 発酵(ウェットミリング)

ココナッツの胚乳をすりおろし、袋に入れて絞り、得られたココナッツミルクを水と混ぜて24時間放置します。油分、タンパク質、水分が自然に分離し、油を濾過・瓶詰めします。

抽出方法② 加熱(ウェットミリング)

伝統的な方法で、加熱と加圧によりミルクと水分を蒸発させ、残った油だけを回収します。

抽出方法③ 速乾法(クイックドライ)

胚乳を完全に乾燥させた後、圧搾して油を抽出する方法です。こちらは比較的稀です。

精製ココナッツオイル(RBD)

RBD(Refined, Bleached, Deodorized)プロセスを経た油は、乾燥した胚乳(コプラ)から抽出されます。未精製のままでは食用に適さないため、精製・漂白・脱臭を行い、味・匂い・色が除去されます。主に調理用として利用されます。

健康効果

バージンココナッツオイルは、ウイルスや細菌、微生物、原虫に対する防御力を高めるとされています。また、未加工の「全食品」なので、人体に必要な栄養素を多く含みます。

心臓病への影響

ラットを用いた実験では、ココナッツオイルの摂取によりコレステロールと中性脂肪が低下し、血栓や心筋梗塞などの心血管疾患リスクが減少することが報告されています。

主な利用例

料理では、バージンココナッツオイルは野菜油の代替として揚げ物に適し、アジア料理に独特の風味を加えることができます。

工業分野では、石鹸やマーガリン、スナック菓子、コーヒークリーマー、潤滑剤などの原料として使用されます。

化粧品では、保湿剤として肌に潤いを与え、ランプの灯油、マッサージオイル、香り付きキャンドルの材料としても利用されています。

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