食品着色料に使用される化合物とは?
米国食品医薬品局(FDA)は、承認された人工食品着色料を7種類リストしています。人工着色料はもともと石炭のコークス化で得られる副産物であるコークス炭タールから製造されていました。近年では、石油の蒸留液も着色料の原料として使用されています。
分子構造
着色料化合物の共通構造は、①窒素原子2つを結ぶアゾ結合(-N=N-)が少なくとも1つ、②各窒素に結合した芳香族炭化水素(ベンゼン環)を少なくとも1つ、③1つ以上の炭環にスルfon化基が結合していることです。
毒性
米国で承認されている7種類の着色料は、かつて100種以上が使用されていた中で残されたごく少数です。スルfon化基は、腸内の細菌がアゾ結合を切断した後に尿中へ排泄しやすくすることで、毒性を低減するよう設計されています。ただし、承認された着色料でも高用量になると実験動物に腫瘍を引き起こすことが報告されています。
染料とレイク
着色料化合物は水に溶けやすく油には溶けません。アルミニウム酸化物などの不溶性物質と結合させて「レイク」化合物にすると、油にも溶けませんが、油中に分散させた懸濁液として使用できます。
商標表示
FDAは食品着色料を表示することを義務付けており、着色料名は FD&C(Food, Drug & Cosmetic)で始まります。主な着色料は、ブルーNo.1、ブルーNo.2、グリーンNo.3、レッドNo.40、レッドNo.3、イエローNo.5、イエローNo.6です。
公衆の関心
政府や公共団体は1900年代初頭から食品添加物の研究を始め、有害な着色料は使用禁止となりました。食品着色料はADHD(注意欠陥多動性障害)の原因の一つと疑われていますが、現時点で因果関係を示す決定的な証拠は得られていません。
