慢性アルコール乱用の定義と主な症状
定義
慢性アルコール乱用とは、男女の体格差を考慮し、男性で1日4杯以上、女性で1日3杯以上の飲酒を継続的に行う状態を指します。女性は体内の水分が少なく、同量でも酔いやすいため基準は低めに設定されます。また、ストレス解消のために短時間で大量に飲む「ビンジ飲酒」も乱用とみなされ、長期的に健康を損ない様々な疾患リスクを高めます。
ブラックアウト(記憶喪失)
大量に飲酒した結果、酔いの状態で自分の行動や出来事を記憶できなくなることをブラックアウトと呼びます。アルコールが海馬の長期記憶形成を阻害するため、飲酒前の記憶は残りますが、飲酒中の出来事は忘れ去られます。頻繁にブラックアウトを経験する人は、慢性的なアルコール乱用の可能性が高いです。
耐性の増加
飲酒頻度が高いと体がアルコールに慣れ、同じ酔い具合を得るためにより多くの飲料が必要になります。これは耐性が上がっているサインであり、消費量が増えるほど依存のリスクが高まります。
離脱症状
身体がアルコールに依存すると、飲酒を中止した際に離脱症状が現れます。主な症状は発汗、震え、吐き気、頭痛などで、重症化すると痙攣や幻覚を伴うこともあります。離脱症状が出たら、医療機関でのデトックスや薬物療法が必要です。
気分の変動
アルコールは中枢神経を抑制するため、飲酒中は一時的にリラックスや陶酔感を得ますが、飲酒欲求が高まるとイライラや不安感が増幅し、激しい気分の揺れが生じます。これが頻繁に繰り返されると、情緒不安定が常態化します。
無関心・生活の放棄
慢性アルコール乱用者は、以前楽しんでいた趣味や社会的活動への関心が薄れ、仕事や人間関係、家庭の責任を疎かにしがちです。スポーツやサークルを辞め、欠勤や遅刻が増えるなど、生活全般に支障が出ます。
上記のサインが複数見られる場合は、早めに専門機関へ相談し、適切な治療や支援を受けることが重要です。
