マグネシウム・グリシネートとマグネシウム・マレートの違いとは?
マグネシウムは健康維持に欠かせないミネラルです。食事から十分なマグネシウムを摂取することは可能ですが、食生活が偏っている場合や吸収障害がある場合は、サプリメントの利用が有効です。
代表的なマグネシウムサプリメントには、マグネシウム・グリシネートとマグネシウム・マレートの2種類があります。
重要性
体内では数十万もの化学反応が常に起こっており、各反応にはタンパク質、有機化合物、ミネラルの3要素からなる酵素系が必要です。米国国立衛生研究所によると、マグネシウムは約300種類の反応に関与し、人体で4番目に多いミネラルです。その半分は骨に、約1%は血液中に存在し、小腸で吸収されます。
マグネシウムは神経や筋肉の正常な機能維持、心拍リズムの安定、血糖調整、血圧の正常化に重要な役割を果たします。
サプリメント
米国国立衛生研究所の栄養補助食品局によれば、タラ、アーモンド、大豆などの食品は1日の必要量の約20%を供給します。食事で十分なマグネシウムを摂取できない場合、欠乏症が起こりやすく、めまい、痙攣、疲労、イライラなどの症状が現れます。抗生物質の長期使用、糖尿病の管理不良、アルコール依存なども欠乏のリスク要因です。そのため、医師はサプリメントの摂取を勧めることがあります。
グリシネートの利点
マグネシウム・グリシネートは、マグネシウム・クロライド、クエン酸塩、硫酸塩と比べて腸への刺激が少なく、下痢を起こしにくい特徴があります。また、マグネシウム・オキシドの約5倍の吸収率を誇ります。
セリアック病やクローン病などの吸収不良症状を持つ方、加齢に伴う欠乏リスクが高い高齢者に特に適しています。
マレートの利点
マグネシウム・マレートは、エネルギー産生に関与するリンゴ酸から作られます。そのため、エネルギー効率を高めたいアスリートや、線維筋痛症などの筋骨格系の不調を抱える方に有益です。慢性疲労症候群や循環・呼吸系の問題を抱える人にも効果が期待できます。
比較
どちらの形態も体内に十分なマグネシウムを供給しますが、選択は個々の健康状態やエネルギー需求に依存します。エネルギーを増やしたい場合はマグネシウム・マレート、吸収率を重視するならマグネシウム・グリシネートが適しています。最も重要なのは、総合的に十分なマグネシウムを確保することです。サプリメントを始める前に、必ず医師に相談してください。
