がんとの闘いは決して容易ではありません。治療に伴う副作用は病気そのものに匹敵するほど重くなることもあります。そんなとき、食事やサプリメントで摂取するビタミンは、従来の医療と同等に重要な役割を果たします。ここでは、がん患者に特に有用とされるビタミン・栄養素を紹介します。
CoQ10(コエンザイムQ10)
CoQ10は強力な抗酸化剤で、体内エネルギーを高め、免疫機能を保護します。がん治療と併用すると、治療効果を高め、がん細胞への免疫攻撃を助けるとされています。日本ではがん治療の補助として広く利用されています。
ビタミンD
ビタミンDは腫瘍抑制タンパク質を活性化し、血管新生を阻害して腫瘍への血液供給を制限します。また、変異細胞の除去能力も向上させ、16種類以上のがんリスクを低減すると報告されています。米国では成人の40〜70%が不足気味と指摘されています。
オメガ3(EPA/DHA)
魚油に含まれるオメガ3は免疫系を安定させ、損傷細胞のアポトーシス(自然死)を促進します。がん血管の成長を抑制し、がん細胞の全身転移を防ぐ働きがあります。
ビタミンC
ビタミンCは免疫力を高めると同時に、強力な抗酸化作用で腫瘍への酸素供給を制限し、増殖を抑えます。ジョンズ・ホプキンズ大学の研究では、特定条件下でビタミンC投与がマウスのがん発生率を低下させたとされています。ただし、過剰摂取は推奨されず、補助的な位置付けでの利用が望ましいです。
ベータグルカン
ベータグルカンは酵母やシイタケ、マイタケに含まれる多糖体で、免疫細胞の活性化に寄与します。がん細胞を認識し結合させることで、免疫系がそれらを効率的に排除できるようサポートします。従来のがん治療と併用すると相乗効果が期待されます。
