多動症の子どもに必要なビタミンとミネラル
子どもの多動性や注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、環境要因や食物感受性、脳内神経伝達物質(ドーパミン)不足など複数の要因が絡み合って起こります。特に栄養不足はドーパミンの合成を妨げ、症状を悪化させることがあります。米国小児精神医学会は、ビタミンやミネラルの補充が多動性の改善に役立つと報告しています。
Bビタミン(B6・B3)
Bビタミンはセロトニン、ドーパミン、ノルエピネフリンといった脳内化学物質の合成を促進します。これらが不足すると中枢神経系の機能が低下し、発達に支障をきたす可能性があります。
ビタミンC
抗酸化作用に優れ、免疫機能や食物・環境アレルギーのコントロールに寄与します。多動性の子どもは添加物や柔軟剤に過敏になりやすく、ビタミンCがその敏感さを緩和します。また、ドーパミンをノルエピネフリンへ変換する酵素をサポートし、脳機能を正常化します。
鉄分
2004年の小児医学誌に掲載された研究では、過活動児に鉄欠乏が多いことが示されました。鉄は酸素輸送に不可欠で、細胞の成長・分化を調整します。鉄が不足すると酸素供給が低下し、疲労や集中力低下、認知機能の低下を招きます。
亜鉛
神経伝達物質や脂肪酸、メラトニンの合成に関与する補因子です。亜鉛はドーパミンや脂肪酸の代謝にも影響します。1994年の研究や2009年のトルコの臨床試験で、ADHD児に亜鉛補給が有益であることが報告されています。
マグネシウム
神経と筋肉をリラックスさせ、ストレスに対抗するミネラルです。ストレスは体内のマグネシウムを消耗させ、欠乏するとイライラ、筋緊張、睡眠障害が現れます。多動性の子どもに不足しがちなマグネシウムを補うことで、落ち着きを取り戻す助けとなります。
