ビタミンB1(チアミン)の基礎知識
ビタミンB1(チアミン)の主な供給源
ほとんどの食品に微量のビタミンB1が含まれていますが、特に豊富に含むのは全粒穀物や緑葉野菜です。その他、亜麻仁、卵、牛・豚レバーなども優れた供給源です。
推奨摂取量
ビタミンB1の1日あたりの推奨摂取量(RDA)は年齢と性別により異なります。14歳未満の子どもは1 mg未満、成人男性は1.2 mg、成人女性は1.1 mgが目安です。妊娠中や授乳中の女性は1.4 mgが推奨されます。高用量の摂取が安全で有益であるという研究結果もありますが、現時点で上位の推奨はできません。
ビタミンB1の主な効果
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変換する代謝に不可欠で、神経系の正常な機能を支えます。また、胃での塩酸生成を助け、免疫力の向上や白内障予防に寄与する可能性が示唆されています。
ビタミンB1欠乏症
欠乏はまれですが、栄養不良と併発すると危険です。重度の欠乏は「脚気(べりべり)」と呼ばれ、全身倦怠感や混乱から始まり、激しい疼痛、著しい体重減少、心不全や麻痺に至ることがあります。十分なビタミンB1を摂取すれば、症状は完全に回復します。
注意点
ビタミンB1は水溶性で体内に蓄積されないため、過剰摂取による中毒はほとんど起こりません。余分な分は尿中に排泄されますが、蓄えがない分、急激な欠乏リスクが高まります。ごく稀に大量投与でアレルギー反応が報告されており、ジゴキシンや利尿薬など特定の薬剤との相互作用に注意が必要です。
