ビタミンB12注射による貧血治療

ビタミンB12とは

ビタミンB12は赤血球の生成と神経系の健康に不可欠です。通常は肉、卵、乳製品などの動物性食品から摂取します。ベジタリアンやヴィーガンはサプリメントで補う必要があります。ビタミンB12は胃の壁細胞が分泌する内因子と結合し、小腸で吸収されます。

問題点

内因子を作れない先天的な欠損や、自己免疫による破壊、胃手術や慢性胃炎などで内因子が減少すると、ビタミンB12が吸収できず、悪性貧血(巨赤芽球性貧血)を引き起こします。症状は倦怠感、筋力低下、食欲不振、吐き気、下痢、体重減少などで、放置すると神経障害が進行します。

注射療法

シアノコバラミンやヒドロキシコバラミンを筋肉内に注射することで、高濃度のビタミンB12を直接体内に供給できます。国によっては月1回、あるいは3か月に1回の頻度で処方され、自己注射も可能です。根本的な治療はなく、生涯にわたる補充が必要です。

経口投与(錠剤)

従来は注射が主流でしたが、研究により内因子がなくても高用量の経口ビタミンB12(例:1,000µg)を摂取すれば一定量が吸収されることが分かっています。そのため、近年は錠剤での自己管理を選択する患者も増えています。

その他の欠乏原因と対策

長期的な食事による不足、慢性アルコール依存、クローン病や腸の吸収障害などでもビタミンB12欠乏が起こります。これらの場合、最初は注射で急速に補い、その後は経口サプリで維持します。

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