ビタミンB3の働きとは?
機能
ビタミンB3は炭水化物、脂質、脂肪の代謝に必須で、エネルギー産生に関与します。欠乏するとペラグラという病が起こり、下痢、光にさらされた部位の皮膚炎、認知症(記憶喪失や感情障害)という三徴候が現れます。重症の場合、ビタミンB3の補給がないと致命的になることがあります。
種類
ビタミンB3は大きく「ナイアシン(ニコチン酸)」と「ナイアシンアミド(ニコチンアミド)」の2形態があります。ナイアシンは悪玉コレステロールとトリグリセリドを減少させ、善玉コレステロールを増加させる効果があり、心血管疾患のリスク低減に役立ちます。一方、ナイアシンアミドは同様のエネルギー代謝効果を持ちますが、血中脂質への影響はありません。うつや不安の管理にも有用とされています。
予防・対策
ビタミンB3は他のB群ビタミンと共にサプリメントに含まれることが多いです。ストレスや偏った食事、過度な運動でB群は減少しやすいため、Bコンプレックスを毎日摂取することが推奨されます。皮膚のフラッシュ(紅潮)を避けるため、ナイアシンアミド形態で最低15 mg以上含まれる製品を選びましょう。心血管保護を期待する場合は、医師と相談のうえ適切なナイアシン量を決めてください。
留意点
ナイアシン(ニコチン酸)を摂取すると「ナイアシンフラッシュ」と呼ばれる一時的な皮膚紅潮が起こりますが、用量を減らせば解消します。ただし、心血管疾患リスク低減効果はナイアシンだけが期待できる点に注意が必要です。
警告
ナイアシンを高用量で長期間使用すると肝障害や血糖上昇などの重篤な副作用が生じる可能性があります。糖尿病の既往がある、またはリスクが高い方は必ず医師に相談してください。
ビタミンB3を25 mg以上(ナイアシン)または50 mg以上(ナイアシンアミド)長期にわたり摂取する場合は、医師の管理下で行うべきです。さらに、スタチン系薬剤、アスピリン、抗凝固薬などの処方薬と相互作用することがありますので、併用する際は必ず医師に確認しましょう。
