人間成長ホルモンとステロイド使用のリスク

ヒト成長ホルモン(HGH)の概要

ヒト成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、細胞増殖・免疫機能・組織修復に重要な役割を果たします。加齢とともに分泌量は減少し、老化や筋肉量減少の原因とされ、近年注目されています。HGHは1986年に医薬品として承認され、1990年のNEJMの研究では、血中に注射した場合、体脂肪の減少と除脂肪筋肉量の増加が確認されています。経口投与は効果が乏しいとされています。

HGH使用のリスク

抗老化効果が期待される一方で、副作用も報告されています。NBC「Today」ショーの医師ジュディス・ライクマンによれば、治療を受けた被験者の3分の1以上が手根管症候群、むくみ、関節痛を発症し、糖尿病前症や糖尿病になるリスクが2倍に上昇しました。さらに、細胞増殖を促進するためがんリスクの懸念もあります。その他の副作用として、関節・筋肉痛、四肢のむくみ、男性の女性化乳房(女性化乳房)などが挙げられます。

ステロイドの概要

ステロイドは大きく分けてアナボリックステロイドとステロイド系サプリメントの2種類があります。アナボリックステロイドは男性ホルモン(アンドロゲン)に似た作用を持ち、代表的なものはテストステロンです。ステロイド系サプリメントはホルモンの作用が弱く、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などは市販されていますが、ほとんどは法的に規制されています。アナボリックステロイドは1930年代に低テストステロン症(性腺機能低下症)の治療薬として開発され、後に筋肉増強目的で広く使用されるようになりました。

ステロイド使用のリスク

2010年のJournal of Medical Case Reportsに掲載された症例では、24歳男性がテストステロン様ステロイドを週3回自己注射し、急性膵炎・急性腎不全・高カルシウム血症を発症しました。医師はこれらの臓器障害をステロイド乱用の直接的な結果と判断しています。また、成長ホルモンと同様に、長期的な安全性データが不足しているため、使用に伴う全身的な副作用が懸念されています。

HGHとステロイドの有用な使用例

美容目的や筋肉増強のために不適切に使用されるケースが多いものの、医学的に適応が認められる場面もあります。具体例として、性腺機能低下症や成長障害の治療において、医師の管理下でHGHやステロイドが処方されることがあります。

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