食事なしでどれくらいの期間生き延びられるか?
人は水がないと3〜4日で命が尽きますが、食事がなくてもすぐに死ぬわけではありません。食べ物がない状態で生き延びられる期間は個人差がありますが、数週間は十分に可能とされています。
特徴
体は主に血糖(グルコース)をエネルギー源としています。食事が途絶えると、まず体内に蓄えられた脂肪がエネルギーとして使われます。脂肪がなくなると、筋肉が分解されてエネルギーが供給されます。最初に分解されるのは腕や脚の筋肉で、次第に重要な筋肉が失われ、最終的に心筋も消耗し心停止に至ります。食事が遅れて回復した場合でも、心不整脈などの永久的な心臓障害が残ることがあります。
潜在的要因
精神的な準備と意識は、飢餓状態での生存期間に大きく影響します。生き延びたいという意思が強いほど、体は長く耐えることができます。瞑想やマインドフルネスは代謝を抑え、エネルギー消費を減らす効果があるため、断食を自発的に行う人は強制的に食べさせられた人よりも長く生き残る傾向があります。
機能
人間の体は、安静時に必要なエネルギー(基礎代謝量、BMR)として1日約1,500〜2,000kcalを必要とします。このエネルギーが確保できないと、体は徐々に機能を停止させ、様々な医療的問題が現れます。第二次世界大戦中の強制収容所では、1日300〜600kcalしか摂取できず、平均で1週間に約4kgの体重が減少し、ほとんどの囚人が3か月以内に死亡しました。
専門家の見解
歴史的に、食事を取らずに長期間生き延びた例は多数あります。マジシャンのデビッド・ブレインは、テムズ川上空のガラス箱で44日間食事を取らずに過ごし、1日約4.5ガロンの水を飲んで54ポンド(約24kg)減量しました。ガンジーは64歳で3週間の断食に成功しています。政治的な抗議や投獄中に73日間食べずに生き延びたケースもありますが、40日を超えると死亡率が急増します。
事実
食事なしで生き延びられる期間は、初期体重、健康状態、体脂肪量などに左右されます。筋肉は脂肪よりも多くのカロリーを消費するため、痩せ型の人は脂肪が多い人に比べて短期間でエネルギーが枯渇します。また、身体活動量が少ないほどエネルギー消費が抑えられ、長く生き延びやすくなります。低温環境では体温維持のためにエネルギー消費が増えるため、飢餓状態での生存期間はさらに短くなります。
