強迫的なダイエットがもたらす危険とは?
身体への危険
- カロリー制限だけに注目し、栄養バランスを無視したダイエットは、減量しようとする本来の健康リスクと同様の危険にさらされます。過度な食事制限では、初期に体重が減っても多くは水分や筋肉などの除脂肪組織です。脱水や栄養不足により代謝が低下し、体重減少が止まります。脱水は痙攣、腎不全、熱中症(熱射病)を引き起こす可能性があります。筋肉量の減少は筋力低下やケガのリスク増大につながります。また、重要な栄養素が不足すると貧血、めまい、倦怠感、手足のしびれ、高コレステロール、免疫力低下を招きます。さらに、骨密度の低下、虫歯、脱毛といった問題も生じ得ます。
感情への危険
- 過度に食事を制限する人はうつ状態や気分の浮き沈みが激しくなりやすいです。非ダイエット者と食事を共にすると『我慢している』感覚が強まり、食事を一人で取ると孤立感が増します。セロトニンなどのホルモン分泌が阻害されると不眠、悲しみ、孤独感、性欲低下が現れます。体力とエネルギーの欠如は趣味や仕事への興味を失わせ、自信や自己肯定感の低下、緊張・イライラ・怒りといったストレス反応を引き起こします。
精神への危険
- 強迫的なダイエットは注意力や反応速度の低下を招き、事故やミスのリスクが高まります。記憶力の低下や集中力の欠如により、読書・学習・仕事・運転・会話などの日常的な活動が困難になります。
摂食障害のリスク
- ダイエット自体が直接的に臨床的な摂食障害(神経性無食欲症や過食症)を引き起こすわけではありませんが、過去にうつ状態や自己評価の低さがある人は、過度なダイエットがきっかけで摂食障害を発症しやすくなります。食事を極端に制限する神経性無食欲症、過食後に嘔吐や下剤使用を繰り返す過食症、過食と制限を繰り返す過食性障害はいずれも心臓疾患、栄養失調、脱水、体像への執着といった深刻な健康問題を伴います。
