減量薬の薬理学的歴史
初期の減量法
ウィリアム征服王の時代から、痩身ブームは存在していました。19世紀になると、アメリカでは極端な食事法や環境変化、食べ物を一口32回噛むといった奇抜な方法が流行しました。中にはタップワーム(条虫)を含むと称する減量ピルも販売されていました。
ジニトロフェノール
1930年代にダイエット薬として登場したジニトロフェノールは、もともと工業用化学物質でした。代謝を大幅に上昇させるものの、皮膚炎、黄疸、白内障、最悪の場合は死に至る副作用が報告され、1938年に米食品医薬品局(FDA)により販売が禁止されました。
ダイエットピルブーム
20世紀後半、アメリカ人は体重増加や疲労に対し、薬棚から手軽に解決策を求めました。第二次世界大戦中に兵士の持久力向上薬として開発されたアンフェタミンは、食欲抑制効果から減量に使用されましたが、依存性が高く、翌十年で医療用途としては段階的に廃止されました。1950年代以降は、Aydsという減量キャンディなどが1970~80年代にかけて人気を博しました。
フェンフェンとエフェドラ
1997年、FDAは市販のサプリメント「フェンフェン」の使用が心臓弁障害や肺性高血圧を引き起こすことを指摘し、報道で大きな批判を浴びました。同年、エフェドラが心筋梗塞や痙攣、脳卒中などの重篤な健康被害と関連付けられ、最終的に2004年に販売が禁止されました。
ハーブサプリメントの台頭
現在の「減量ピル」の多くは、代謝促進を謳うハーブ系の栄養補助食品です。FDAの規制が緩いため、ドラッグストアやスーパーマーケットで様々な製品が販売されていますが、安全性や効果は必ずしも検証されていません。
