中国人が実践する減量の秘訣
約25年前まで、ファストフードが普及する前の中国は、肥満率が世界で最も低い国の一つでした(現在は日本が最低)。食文化が豊かな中国人が体重を維持できる理由は何でしょうか?中国の食事、生活習慣、食への考え方を見ていきましょう。
お茶を飲む習慣
中国では食事中に熱いお茶を飲むのが一般的です。この古くからの習慣は、体重管理に非常に効果的です。特に烏龍茶は脂肪燃焼を促す働きがあることが研究で明らかになっています。ある研究では、烏龍茶を常用した男性の基礎代謝が3.4%上昇し、脂肪酸化が12%増加したと報告されています。
食後に熱いお茶を一杯飲むだけで、リラックス効果だけでなく代謝が高まり、体重維持に役立ちます。代表的な烏龍茶には「翠崖(すいせん)」「白度丹(ばいどたん)」「武夷岩茶(ぶいがんちゃ)」「鉄観音(てっかんおん)」などがあります。
カロリー計算に頼らない食事法
中国人はカロリーを数えるのではなく、脂肪や砂糖を控え、全粒穀物や野菜を中心とした食事を自然に選んでいます。多くの料理では肉は一口大に切られ、量が自然に抑えられます。カロリー制限は空腹感や食欲の増加を招き、過食につながりやすいです。代わりに、飽和脂肪酸と糖分が少なく、食物繊維が豊富な多彩な食材を取り入れることで、体重管理がしやすくなります。
陰陽のバランスを重視
流行のダイエットが特定の食品群を排除するのに対し、中国料理は陰(体を冷やす食材)と陽(体を温める食材)のバランスを大切にします。炭水化物は陰、タンパク質は陽と考えられ、野菜と肉・魚、米や麺といった組み合わせが基本です。炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルという三大栄養素が揃うことで血糖値が安定し、余分なカロリー摂取を防ぎます。
食事は薬になる
中国料理は薬膳の考え方が根付いており、さまざまなハーブやスパイスで健康をサポートします。代謝を高めるとされる代表的な薬草は、高麗人参、シナモン、生姜、ウコン、白朮(ばいじゅ)などです。また、柑橘の皮や山楂(さんざ)実、モクレンの花びらは、体内の脂肪蓄積を抑える効果があるとされています。
以上のように、飲み物・食材・調理法・食への哲学が組み合わさって、中国人は自然に体重をコントロールしています。
