電子筋肉刺激装置(EMS)は筋肉を増やせるのか?
多くの人は体を鍛えたいと考えますが、運動や食事管理を楽しめない人も少なくありません。手間をかけずに結果を得ようとする欲求が、急速な効果を謳う流行のダイエットやトレーニングプログラムを生み出しています。その中のひとつが、電子筋肉刺激装置(EMS)です。筋肉を収縮させることで、運動なしで引き締めやトーニングができると宣伝されています。
EMSとは
EMSはElectronic Muscle Stimulator(電子筋肉刺激装置)の略称です。皮膚に貼り付けた電極から微弱な電流を流し、筋肉を自動的に収縮させます。収縮の仕組みは運動時の筋肉活動に似ているため、筋肥大やトーニング効果が期待されます。
使用目的
EMSは元々理学療法のツールとして使用されており、怪我からの回復や筋肉痙攣の緩和など、失われた筋機能の再獲得を支援します。
効果
米国食品医薬品局(FDA)によれば、EMSは筋肉をある程度トーニングし強化できるとされていますが、単独で使用しただけでは目に見える筋量増加は期待できません。効果を実感するには、通常の食事管理と定期的な運動を併用する必要があります。
安全性
米国内で販売されるEMSはすべてFDAの検査を通過しています。現在承認されている製品の多くは医療用途向けで、一般向けに販売されているのは腹筋用の一部機種に限られます。
コスト
EMSは比較的高価であり、筋肉増強だけを目的に使用すれば投資に見合う成果は得られません。運動や食事管理の補助として利用する場合にのみ、費用対効果が期待できます。
