社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害(GAD)などの不安障害は、精神疾患の中で最も頻度が高いグループです。重症例では、発症時期や経過、併存症、治療可能性などが予後に大きく影響します。
発症
- 社交不安障害や強迫性障害(OCD)は子供時代に発症することが多く、パニック障害や全般性不安障害(GAD)は思春期、成人初期、あるいはそれ以降に現れることがあります。
経過
- 多くの不安障害は慢性で、生涯にわたって続くことが一般的です。一方、急性ストレス障害(ASD)はストレス出来事後数日から1か月で収まります。また、外傷後ストレス障害(PTSD)の約50%は外傷から3か月以内に改善します。
症状の程度
- 診断された不安障害は症状の重さが変動しやすく、GADやOCDはストレスで増悪しやすく、社交不安は状況に応じて消失したり再発したりします。
併存症
- 不安障害を持つ人の半数以上が別の不安障害の症状も示し、約60%が大うつ病性障害を併発しています。
治療上の留意点
- うつ病や人格障害、物質使用障害と併存することが多いものの、適切な心理療法や薬物療法により症状は大きく改善します。
