医療従事者向けストレスマネジメントのコツ
医療現場は、患者の死や重篤な状態の管理、患者からの暴力など、他の職場では経験しにくい高いストレスにさらされます。米国国立労働安全衛生研究所でも、医療従事者の主要な職場危険要因としてストレスが挙げられています。そこで、本稿では医療従事者が日常的に取り入れられるストレス管理テクニックを紹介します。
感情を話す・書く
自分の感情や不満を表現することは、ストレス軽減に効果的です。患者情報は守秘義務があるため詳細は話せませんが、一般的な内容で同僚や信頼できる友人に話すだけでも気持ちが整理できます。「今日は12人の集中治療患者を担当して疲れた」「小児患者が亡くなって悲しい」など具体的に言葉に出すとよいでしょう。書く方が好きな人は、日記やジャーナルに感情を書き留めるのもおすすめです。
運動する
身体を動かすとエンドルフィンが分泌され、深い呼吸とともに心身のリフレッシュが期待できます。激しいトレーニングはフラストレーションの発散にも役立ちますが、無理なく続けられるものを選びましょう。散歩やサイクリング、スイミング、テニスなど好きな活動や、ヨガ、太極拳、空手といった新しいクラスに挑戦するのも良いです。
マッサージを受ける
プロのマッサージで全身をリラックスさせると、筋肉の緊張が解け感情が表に出やすくなります。全身マッサージに抵抗がある場合は、背中・首・頭皮だけでも構いません。施術中に泣いたり笑ったりすることがありますが、セラピストは経験豊富ですので安心してください。
定期的に休暇を取る
医療機関は人手不足が常態化しており、同僚に負担をかけたくないという理由で休暇を取りにくいことがあります。しかし、24時間365日ベストな状態で働き続けることは不可能です。数日間の連続した休暇を計画し、仕事から完全に離れる時間を持ちましょう。旅行やホームプロジェクト、友人や家族とのんびり過ごすなど、リフレッシュできる方法を選んでください。
カウンセリングを受ける
うつや燃え尽き症候群、コンパッション・ファティーグの兆候を感じたら、専門家の助けを求めましょう。多くの医療機関では従業員支援プログラム(EAP)を提供しており、無料または低額でカウンセラーと数回のセッションが受けられます。保険を利用して民間のカウンセリングを受けることも可能です。費用が心配な場合は、地域のメンタルヘルスセンターでスライディングスケールのサービスがあるか確認してください。
