ストレスと薬物治療の概要

定義

ストレスが生じると、体は「闘争・逃走」反応を起こし、心拍数や血流、血糖が上昇し、呼吸が速くなります。短時間であればホルモンはすぐに低下し正常に戻りますが、長期間高い状態が続くと、恒常的な「戦闘態勢」が身体的・精神的に害を及ぼします。

治療法

日常的なストレスには、リラクゼーション、瞑想、対処法、バランスの取れた食事、運動、健康的な生活習慣が第一選択です。薬物は症状(うつ、 anxiety)に応じて補助的に使用されます。

抗不安薬

ベンゾジアゼピン系(Xanax、Valium、Ativan、Librium、Klonopin)は中枢神経を抑制し、不安症状を緩和します。低用量から開始し、必要に応じて増量します。急に中止すると離脱症状が出るため、段階的に減薬します。主な副作用は眠気、めまい、ふらつき、認知障害、吐き気、記憶障害、視覚障害などです。

Buspar(ブスパー)はベンゾジアゼピンとは作用機序が異なり、鎮静作用が少なく、めまいや心拍の乱れなど身体症状の緩和にも有効です。

抗うつ薬

主な分類はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬)です。代表的な薬剤はプロザック、ルボックス、ゾロフト、パキシル、レキサプロ、シンバルタ、エフェクサーなどで、副作用が比較的少なく、脳内のセロトニンやノルエピネフリンの利用可能量を増やすことでうつ症状を改善します。

β遮断薬

高血圧治療薬として開発されたβ遮断薬は、オフラベルで不安症状の緩和にも用いられます。アドレナリンの作用を阻害し、「闘争・逃走」反応を抑えることで心拍数上昇や震えなどの身体的な不安症状を軽減します。代表的な薬剤はインデラル、テノルミンで、眠気、吐き気、めまいが主な副作用です。

ヒドロキシジン

抗ヒスタミン薬でありながら、不安や緊張の治療にも承認されています。手術前の鎮静剤としても使用されます。

バルビツ酸系薬剤

鎮静と抗不安効果がありますが、依存性リスクが高く、現在ではほとんど使用されません。

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