PTSDの症状は何がありますか?
DSM-5が定めるPTSDの症状(全20項目)
PTSD(心的外傷後ストレス障害)には、米国精神医学会が出版する『診断と統計マニュアル 第5版(DSM-5)』で20の症状が定義されています。これらは4つのクラスターに分類されます。
クラスターA:再体験(Re‑experiencing)症状
- フラッシュバック(出来事が突然思い出される)
- 悪夢
- 侵入的な思考やイメージ
- 感情的な過敏反応(突然の涙や怒り)
クラスターB:回避(Avoidance)症状
- トラウマに関連する思考・感情・状況を意図的に避ける
- 感情の麻痺(感情が鈍くなる)
- 感情表現の範囲が狭まる
- 他者との関係からの疎外感
クラスターC:過覚醒(Hyperarousal)症状
- 驚きやすさが増す(過度のスタートル反応)
- 集中力の低下
- 過度の警戒心(ハイパーヴィジランス)
- 不眠症
- イライラ感や怒りっぽさ
- 攻撃的な行動
クラスターD:認知・感情の否定的変化
- 自分・他者・世界に対する否定的な信念
- 絶望感
- 罪悪感や恥ずかしさ
- 活動への興味喪失
- 肯定的な感情を感じにくくなる
すべてのトラウマ体験者がPTSDになるわけではありませんが、トラウマが重度であるほどPTSDを発症するリスクは高まります。
