コレステロールを下げる藻類の効果
コレステロールは、悪玉脂質であるLDL、善玉脂質であるHDL、そして心臓病リスクを高める中性脂肪(トリグリセリド)から構成されます。LDLが高く血管壁にプラークが蓄積すると、血流が阻害され心臓病や脳卒中の原因となります。近年の研究では、藻類がLDLとトリグリセリドを低下させ、HDLの効果を損なわない可能性が示されています。
青緑藻(ブルーグリーンアラジ)
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米国化学会(American Chemical Society)によると、青緑藻のサプリメントは動物実験でコレステロールを低下させることが確認されています。市販されているAphanizomenon flos-aquae(AFA)は、多価不飽和脂肪酸を豊富に含み、動物に高い吸収率を示します。多価不飽和脂肪酸の不足は心血管疾患やがんリスクと関連しています。
現在、AFAの効果がラットからヒトへも同様に現れるかどうかの臨床試験が進行中です。
スピルリナ
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スピルリナはコレステロール低下効果が多数の研究で報告されている藻類です。心血管機能の改善やAIDS/HIV患者への効果、がんリスクの低減にも寄与するとされています。タンパク質が豊富で必須アミノ酸や栄養素を含み、炭水化物や脂質が少ないため、LDL上昇の原因となりにくい特徴があります。また、γ-リノレン酸を含み、心臓の健康とトリグリセリド低下に有効です。
1998年に東京大学が発表した研究(N. Nyaka, Nutritional Reports International)では、コレステロールと軽度の高血圧を抱える30名の男性が8週間スピルリナを摂取し、食事は通常通りにした結果、血清コレステロールが4.5%(244 mg/dL→233 mg/dL)低下し、LDLが減少、HDLが増加しました。
ドイツやインドで行われたヒト試験でも、体重減少と同時にコレステロール低下が確認されています。スピルリナは食欲抑制剤ではありませんが、食事の1時間前に摂取すると満腹感が得られ、結果的に摂取カロリーが減少する可能性があります。
以上のように、青緑藻とスピルリナはLDLとトリグリセドの低減に有望な自然食品です。今後のヒト臨床試験結果を注視し、医師と相談しながら適切に取り入れることが推奨されます。
