大学生と鬱病
大学生のうつ病の実態
ミシガン大学鬱病センターのエグゼクティブディレクター、ジョン・ガーデン医師によると、うつ病は15歳から19歳の間にピークを迎えるとされています。大学生はこの年齢層の上限に位置し、うつ病の発症リスクが高まる時期に入学します。ガーデン医師は、大学生の約15%が現在うつ病に苦しんでおり、約10%が過去にうつ病の診断歴があると推定しています。
問題の認識
うつ病の本人は自分の状態に気付かないことが多く、周囲のサポートが不可欠です。RA(レジデントアシスタント)やルームメイト、クラスメート、友人、教員が学生の様子に異変を感じたら、保護者やカウンセラーに相談するなど、早期に介入できる人に連絡を取ることが重要です。また、大学生活でうつ病を引き起こす要因を学生自身が理解しておくことも大切です。
ストレスが原因
大学に入学すると、初めての自立生活や新しい責任が増え、ストレスが大幅に増加します。時間管理のスキルを身につけ、学費や生活費の管理、家族や旧友から離れた生活への適応が求められます。さらに、新しい人間関係や価値観に触れる中で、自分自身のアイデンティティを探す過程で混乱することもあります。
学業のプレッシャー
大学の高度なカリキュラムに追いつけず、成績が低下すると自尊心が傷つき、うつ症状が悪化することがあります。奨学金を受けている学生は、一定のGPA(平均成績)を維持しなければならないという追加のプレッシャーにさらされます。特に3年生・4年生になると、卒業後の就職や大学院進学に対する不安が増し、さらなるストレス源となります。
睡眠と鬱病
睡眠不足はうつ病の原因にもなり、またうつ病が睡眠障害を引き起こすという悪循環が生まれます。大学生は授業、アルバイト、インターンシップ、サークル活動、交友関係を詰め込もうとするため、十分な睡眠時間を確保できないことが常態化しています。睡眠の質を向上させることは、精神的健康を保つ上で極めて重要です。
