血糖値を下げるホルモンは何ですか?

インスリンとは?

インスリンは血糖値を調節するホルモンです。食事で摂取した炭水化物は体内でブドウ糖(グルコース)に変わり、エネルギー源となります。膵臓は血中のブドウ糖濃度に応じてインスリンを分泌し、血糖が高すぎると低くなるように働きます。血糖が不足すると低血糖、過剰になると糖尿病となります。

インスリンの働き――血糖を細胞へ

インスリンは代謝ホルモンで、血液中のブドウ糖を細胞内へ取り込ませることで血糖を下げます。膵臓は血糖量に応じてインスリン分泌量を調整しますが、分泌が不十分だとブドウ糖が血管内に残り、血糖が高く(高血糖、糖尿病)なります。

正常な血糖値は80〜120 mg/dLです。160 mg/dL以上は高血糖、65 mg/dL以下は低血糖とみなされます。低血糖時にはグルカゴンやアドレナリン・ノルアドレナリンといった「闘争・逃走」ホルモンが血糖を上昇させます。

炭水化物:単純と複合

食品は大きく炭水化物、タンパク質、脂質の三類に分かれます。炭水化物はグルコースとして吸収されますが、単純炭水化物(精製糖、果汁など)は短鎖分子で速やかに分解され、血糖が急上昇します。一方、複合炭水化物(野菜、豆類、全粒穀物など)は長鎖分子でゆっくり分解され、血糖の上昇が緩やかです。

肝臓の役割

肝臓は血糖を一定に保つために二つの方法で働きます。食後はグリコーゲンとしてブドウ糖を蓄え、必要に応じて分解して血中に放出します。また、空腹時やグリコーゲンが枯渇したときは、タンパク質や脂肪をブドウ糖に変換し、血糖供給を補います。

糖尿病と低血糖

インスリン不足は1型糖尿病(若年発症)を引き起こし、インスリン注射で血糖コントロールを行います。2型糖尿病はインスリン抵抗性が主因で、食事・運動療法や薬物で対処します。

血中に過剰なブドウ糖が残り、細胞内に不足すると低血糖(LBS)になります。脳や眼はブドウ糖を蓄えることができないため、低血糖の影響を最も受けやすく、頭痛、視界のぼやけ、手の震え、意識障害、最悪の場合は痙攣・昏睡・死に至ります。

低血糖の対処法

血糖バランスを保つには、複合炭水化物とタンパク質を含む少量の食事を定期的に摂り、精製食品や刺激物(カフェインなど)を控え、ストレスをできるだけ避けることが推奨されます。

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